

貯蓄をしても意味はない?老後資金が2000万円必要だと報道されたのは2019年頃のことになります。その衝撃的な数字から社会的にも大きな話題となりました。実際に、老後資金が不安だという方の割合は、9割近くに上っています。 この問題から既に2年が経過しました。皆さんは、あの報道後にどのような対応をしましたか?おそらく、多くの方が老後資金を確保しようと思って何らかの行動を起こしたでしょう。 それでは、具体的に何をしたでしょうか?おそらく、多くの方が貯蓄を増やそうとしたのではないでしょうか。メディアでは様々な節約方法が披露され、「この節約術を行って〇年で〇〇万円貯めました」というような情報があふれています。また、日本人の性質として、貯蓄は「善」と考える傾向がありますので、この様な情報が多くの方に受け入れられるのは仕方ないことなのかもしれません。 ですが、ここで考えて欲しいのは貯蓄というものの性質です。貯蓄額が多ければ、確かに安心かもしれません。しかし、貯蓄は減っていくものだということを忘れていませんか?例えば、3000万円の資金があったとしても、突発的な出来事が起こってしまい、急な出費を余儀なくされてしまうこともあります。急な病気や怪我はその最たるものでしょう。すると、潤沢にあると思われた資金もすぐに底をついてしまう可能性は十分あります。 そこで、資産運用が重要になってきます。その中でも、不動産投資は手堅く、安定している資産運用方法だと思われます。
東京オリンピック後、不動産投資は厳しい状況になる?不動産投資は将来的に厳しい状況になるから、やめておいた方が良いという話も聞いたことがあるのではないでしょうか。その原因として、東京オリンピック後に不動産価値が下落するという情報や、人口減少により不動産投資物件との需要と供給のバランスが崩れるので、マンションなどは借り手がいなくなるためリスクが高い等が言われています。 この情報は本当なのでしょうか?確かに、オリンピック後に経済の成長が鈍化することはあります。 ですが、東京オリンピック後にも様々なプロジェクトが計画されています。東京だけでも、再開発プロジェクトが数多く計画されています。品川開発プロジェクトでは、高輪ゲートウェイ駅を中心として再開発が行われています。虎ノ門付近も虎ノ門ヒルズ駅の完成を契機として再開発の動きがあります。また、常盤橋では「TOKYO TORCH プロジェクト」が動き出しており、東京オリンピック後も再開発は続き、大きく不動産価値が下落してしまうようなことは考えられないと思われます。 また、大阪では2025年に大阪万博が開催されます。その間に大規模な開発事業やエリア開発、再開発事業が計画されており、東京オリンピックと同程度の経済効果を見込まれています。更には2027年に開通予定のリニア新幹線にともなう開発事業は、地方都市にも大きな経済効果をもたらすと考えられています。
人口減少でマンションの空室が増える?それでは、人口減少の問題についてはどうでしょうか。確かに人口が減少すればマンションなどの賃貸物件を借りる人の数も相対的に減っていくのは当然の結果でしょう。 確かに一部の郊外や地方都市においては人口の減少が著しく、不動産投資には向かなくなっていることは否めません。それでは、大都市である東京ではどうでしょうか。東京においても人口は減少し、不動産投資にも影響が出ているのでしょうか。 実際のところ、東京は人口の減少は見られません。2013年の調査では2015年に1334万人でピークを迎えると予想されていました。ところが、2018年の調査においては2030年の1388万人に上方修正されています。しかし、実際には2020年には人口が1400万人を突破しています。 昨今の新型コロナウイルス感染症の流行により、減少したとは言うものの東京への若年層(15歳~29歳)の転入数は超過しており、その数73885人となっており、東京に関しては人口減少の問題は影響がないと言えるでしょう。 なぜ、ここまで東京への人口流入があるのでしょうか。その理由としては先述のとおり、再開発事業による都市の魅力度アップが挙げられるのではないでしょうか。もちろん、東京は日本の中心都市であることも理由ではあると思います。それに加え、自ら変化することで更に魅力を増していくその姿なのではないでしょうか。その姿に魅了されて、人々は東京に集まってくるとも言えるでしょう。
まとめ
株式やFXなど資産運用の方法も身近になってきました。今ではスマートフォンで手軽になってきています。ですが、これらの資産運用法の難しい点は、マーケットの動きをつかみ、そのタイミングで売買を行うという点です。就業している方ならばわかると思いますが、一日中画面を見つめて取引を行うことは不可能です。お客様の前でスマートフォンを取り出し、じっと画面を見るようなことがあれば、契約も取れないでしょうし会社の評判も落としてしまいます。 銀行や証券会社に任せることもできるから、そちらの方が良いと言う人もいるでしょう。ですが、大きなリスクを抱えていることを見過ごしてはいけません。株式やFXなどの資産運用では大きな利益を得ることもできますが、大きく変動した場合、元本割れのリスクや下手をすると大きな負債を抱えてしまうこともあります。 その点、不動産投資は安定した収益を上げることができるため、株式やFXのような資産運用よりはリスクが低いと考えられます。もちろん、不動産投資にもリスクが無いわけではありません。初期投資に大きな金額がかかりますし、適切なエリアや物件を選ばないと思ったような収益が得られません。また、どうしても劣化していくものですので、修繕などにお金がかかることもあります。 ですが、安定的な収益があげられることや、税金の対策にもなるなどのメリットも見込めます。これから資産運用を考えておられる方は、他の資産運用より安定している不動産投資を考えてみてはいかがでしょうか。
<参考ページURL> https://fudousaninvestment.com/column/fudousantousi-kongo/#2020
https://gentosha-go.com/articles/-/7459
https://www.hokushinfudosan.co.jp/investments/toushi_plus_side.html
<参考文献> 不動産投資が気になったら初めに読む本 重吉勉 著 発行 株式会社金風舎
関連コラム
不動産投資には様々な種類があるのをご存知でしょうか?一昔前であれば、不動産投資と言えば、地価の上がりそうな土地などを購入し、高値になった時に売却して利益を得るものというイメージでした。 現在は、どちらかと言えばマンションの一室を購入し、その家賃収入を得るという投資手法に人気があるようです。 今回は人気で注目を集めている投資方法をご紹介させていただきます。
「不動産投資物件を購入するなら新築物件が良いのか?それとも中古物件が良いのか?」 不動産投資を始めて間もない頃は、知識も経験も少ない状態ですので物件を選ぶ際も、色々な情報に左右されてしまうかもしれません。本記事では、不動産投資物件を購入する際、新築物件か中古物件かを悩んでいる方のために、新築物件と中古物件それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
不動産投資は比較的安定した投資であると言われています。その理由の一つとして、株式投資やFX投資と比べて資産価値の変動幅が少ないことがあげられます。 ですが、不動産投資も資産運用の一種であるため、ある程度のリスクが発生します。そこで、本記事では不動産投資を始める際に注意しておきたいポイントを解説していきます。